短歌とTANKA

ざれ歌十首            喜多弘樹

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新月ををとめの陰(ほと)に仕込ませて十五夜の月となりにけるかも

声高にうたびとなどといふなかれ強権政治にあらがふは 独り

歌とは神との言問ひ。嗚呼すめらみことも召びともわれも

国会へデモする愚か矛先はひのもとの国の民にこそ向けよ

まつりごと暴走せしをいきどほる無知蒙昧の民とこそいはむ

生きがたき世と嘆かへば肋骨(あばら)鳴り木枯し吹きて青澄めるのみ

風邪ひきて芯熱こもる老木のごときかそのまま立ち枯れてゆけ

あはれ乳房はいづこさ迷ふきれぎれに火球となりて地を照らしけり

破瓜の血を清める村の小道ゆく竹取翁の青き竹群

見はるかす他界のくろき山なみにうちなる雉を放たむとせり

 

 

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