短歌とTANKA

歌書紹介

  • HOME »
  • 歌書紹介

雁部貞夫著『『韮菁集』をたどる』青磁社2015.9.9

 

本著216頁(あとがき含む)は、土屋文明の『韮菁集』とその舞台をたどる遥かな旅の記録である。登山家として知られる著者は、かつて『韮菁集』を懐になんども辺境を旅したという。だが、これは、旅行記ではない。時空を隔てた『韮菁集』の舞台に思いをはせ、詩情の内部に分け入った、言わば雁部貞夫氏自身の、人生の旅路の記録である。

また、奇しくもこの著は、かつて『韮菁集』を出版した札幌および東京の青磁社の流れをくむ、現在の青磁社から出されたのも縁深く感じられるところである。

 

横はる吾は玉中の虫にして琥珀の色の長き朝焼け 土屋文明

 

2024年4月
« 7月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
PAGETOP
Copyright © NADUNOKI ナヅノキ なづのき All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.