水っぽい生身を載せてしろがねのバイクは走る冬の舗装路
自意識の芽生えはじめの頭頂にハチミツ色の春の陽が差す
月熟れて黄金色の夜は来る不遇であれば我らは清し
洗面所の観音扉はこの家の無意識のごと取っ散らかって
アパートのプラスティックの雨桶にこの世のしずく鋭く光る
店頭に積まれたゼリー透きとおり桃の欠片を宙に浮かべる
男らは疲れた臓器揺らしつつ駅の階段駆け下りてゆく
スーパーの袋が音を立てて飛ぶ煤けた雪の残る国道
水っぽい生身を載せてしろがねのバイクは走る冬の舗装路
自意識の芽生えはじめの頭頂にハチミツ色の春の陽が差す
月熟れて黄金色の夜は来る不遇であれば我らは清し
洗面所の観音扉はこの家の無意識のごと取っ散らかって
アパートのプラスティックの雨桶にこの世のしずく鋭く光る
店頭に積まれたゼリー透きとおり桃の欠片を宙に浮かべる
男らは疲れた臓器揺らしつつ駅の階段駆け下りてゆく
スーパーの袋が音を立てて飛ぶ煤けた雪の残る国道
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